伝説におけるアーサー王には二つの顔がある。一つは自ら数多の戦場を駆け、勝利に導いた戦いの王。一つは戦場には出ず、キャメロットの政にのみ専心した文化の王。時代によってアーサー王の在り方は変化した。ウェールズの神話を継ぐものとして。騎士物語(ロマンス)を広めるための題材として。キリスト教を確かなものとするための広告塔として。後の世の為政者たちは『理想の騎士、理想の王』としてアーサー王の名を利用し、自国の文化を思うように補強していった。
アーサー王とは史実の人物ではなく(そのモデルとなった人物は複数いるとしても)、その在り方自体が人々の幻想だった。
その究極の姿がロード・ログレス。父王ウーサー、魔術師マーリンだけでなく、ブリタニアに住む人々が望んだ、完成したアーサー王の姿。アルトリア・ペンドラゴンではあるが、その性質は人ではなく精霊に属している。数多の並行世界で起きた『聖剣の儀式』、その結末が収斂したもの。
人理補助装置であるA・Aと在り方は似ているが、こちらは『基になった少女(キャスター)』は存在しない。ロード・ログレスが現れる時、A・Aはその役目を終え機能を停止する。
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