『Fate/Prototype』ではマスターを持たないはぐれサーヴァントとして登場。彼のマスターは8年前の聖杯戦争で敗れた魔術師一派によって、マスターとして擁立された少年・伊勢三杏路だった。
少年は前回の聖杯戦争で愛歌によってビーストを体内に埋め込まれたために手足は腐り、内臓も半ば機械、生身の部分は胸から上のみという半死半生の状態で、魔術と医療機械によって無理矢理生かされ、筆舌に尽くしがたい苦痛を味わい続けていた。
だが彼は自らの不幸な境遇を一片も恨まず、世界の平和を望む心優しい少年で、自らのサーヴァントにライダーを選んだのも、幸福だった英雄が望む願いに自らの理想を夢見たからであった。そんな彼にライダーは尊敬と友愛を持つようになり、その天使性に心酔し友人となる。
しかしライダーを召喚した事で元々少なかった伊勢三少年の余命は無くなり、召喚儀式の7日後、聖杯戦争開始直前に彼は息を引き取るが、その際に令呪を全て行使してライダーを「最初で最後の友人」として受肉させた。
彼の最後にライダーの胸中に渦巻いた物は、報われずに生を終えた少年への悲しみと、最後まで聖人のように余人を恨まず世の温かさを説いた事への敬意と、彼を救おうとしなかった全てに対するおぞましいほどの憎悪だった。
ライダーはこの瞬間、聖杯を使って伊勢三少年を蘇生させ、真っ当な人間として幸福を与える事を決心する。そして少年を苦しめ続けていた研究者達を皆殺しにし、現界するための魔力を街中の人間を殺戮して補い、マスターの願いを叶えるため聖杯戦争に臨む。
自分の行いこそが、少年の最後の祈りを最も汚すものであると知りながら。
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