アルバム構成と聴きどころ
本作の音楽は、大きく3回に分けて録音されています。第1回は1990年12月15日、太平スタジオにて約40曲が収録され、本編では第1話から使用されました。第2回の録音日・スタジオは不明ですが、約40曲が収録され、第5話から使用されています。第3回は1991年6月15日にアバコスタジオで約30曲が収録され、第21話から使用されました。
本作の音楽は放送当時CDアルバムでリリースされました。1991年5月1日に日本コロムビアから「トラップ一家物語 音楽集」のタイトルで発売。オープニング&エンディング主題歌のフルサイズと劇伴29曲(9トラックに構成)を収録した内容でした。劇伴は第1回録音と第2回録音からのみの収録となっています。
本音楽集は、放送当時発売された音楽集CDの内容をふまえつつ、最終回までの物語をイメージした新たな構成でまとめました。本編は全40話が放送されましたが、当初はもう少し話数が多い予定だったそうです(楠葉宏三監督の証言より)。そのため、終盤の展開がやや駆け足になってしまい、第3回録音で収録された楽曲の3分の1(約10曲)は使用されずに終わってしまいました。これらの楽曲を埋もれさせておくのはもったいないと考え、本音楽集には未使用曲からもいくつか選曲して構成しています。
音楽集全体は、01~23、24~48、49~63の3つのブロックに大きく分かれています。しかし、もちろん、そんなことを意識せずに聴いていただいても大丈夫です。以下、ストーリーを追いながら、音楽の聴きどころを紹介します。
构成
2026-1-21 18:47 ·
2 分钟阅读
顺序
#1 - 2026-1-21 18:48
宇宙超人睁开眼我是阿罗娜 (ᕕ(◠ڼ◠)ᕗ)
01~23は、第1話から第18話までの、マリアがトラップ家の子どもたちと出会い、しだいに心を通わせていくまでの物語をイメージして構成しました。
01は「世界名作劇場」とタイトルが出るときの音楽とサブタイトル用音楽のメドレー。
物語は、修道女になるためにザルツブルク市にやってきた18歳のマリアが、汽車で駅に着くところから始まります。02「マリアがやってきた」は第1話の冒頭、ザルツブルクの情景描写から汽車を降りたマリアが山の中腹にあるノンベルク修道院へ向かっていくまでの場面に流れた曲です。
03「大空にひびく歌」はエンディング主題歌のさわやかで軽快なアレンジ曲。物語の開幕のイメージで収録しました。
修道女見習いとして修行を始めたマリアですが、勢いあまって失敗ばかり。一度は修道女になることをあきらめかけますが、院長から新たな務めを与えられます。それは、トラップ男爵の屋敷で子どもたちの家庭教師を9ヶ月間務めることでした。
04「修道女志願」は天真爛漫なマリアの行動を描写するユーモラスな曲。05「修道院をあとに」は、マリアが修道院を出て行く場面に流れた音楽です。牧歌的に始まりますが、曲の後半はマリアの心情を表現するさびしげな曲調に転じます。
トラップ家に入ったマリアは、多感でやんちゃな子どもたちと厳格な家政婦長・マチルダ夫人に迎えられます。06「トラップ家の子どもたち」は、トラップ家の7人の子どもたちのテーマ。07「マチルダ夫人にご用心」は、いかめしいマチルダ夫人をユーモラスに描写する音楽です。
子どもたちはマリアを歓迎しませんでした。長女のヘートヴィッヒは大人を信用せず、新しい家庭教師のマリアを追い出そうと画策します。いっぽう病気がちな次女のマリア(主人公のマリアと同じ名前なので“小さなマリア”と呼ばれます)は若くして亡くなった母を慕い続け、心を閉ざしています。09「マリアと小さなマリア」と10「大人は信じられない」は、そんな少女たちの気持ちを描写する曲です。
それでも子どもたちの心に寄り添おうとするマリアの心情を、エンディング主題歌のアレンジ曲である11「心をひらいて」が表現します。
子どもたちがマリアに心を開くようになったきっかけは音楽でした。マリアがギターを弾きながら歌うオーストリア民謡、12「のんきな日曜日」を聞き、一緒に歌ううちに、子どもたちはマリアを信頼するようになります。
13~15はマリアと子どもたちとの楽しいひとときを彩る楽曲。14「牧場の運動会」と15「どろんこ遊びは最高」は、第11話のトラップ家の運動会の場面に流れました。
16~22は、トラップ家の子どもたちが主役になる第13~18話のエピソードで流れた曲。個性的な子どもたちが巻き起こす騒動と、それに向かい合うマリアの奮闘を想像しながらお聴きください。18「マリア先生がいない家」や21「生きとし生けるもの」、22「トラップ家の絆」などは、風戸慎介の持ち味が生かされた情感豊かな楽曲です。
このブロックの終わりに、アコーディオンをフィーチャーしたエンディング主題歌のアレンジ曲、23「想いをひとつに」を収録しました。
24~48は、第19話から第33話までの、マリアとトラップ男爵の関係が少しずつ変化し、ついにふたりが結婚するまでの物語をイメージして構成しました。
24「イヴォンヌ」は、トラップ男爵の婚約者であり、マリアを恋敵として意識するようになる伯爵令嬢イヴォンヌの登場場面に使われたエレガントな曲。25「優雅な気分で」は第19話でイヴォンヌがトラップ家を訪れる場面に流れていました。
イヴォンヌが屋敷に現れたことで、トラップ家には緊張した空気が流れます。子どもたちは華美な生活を好むイヴォンヌを嫌っていました。イヴォンヌはマリアが子どもたちに慕われていることを知り、マリアに反発します。
26「不安の波紋」は、第19話と20話でイヴォンヌをかばったマリアが階段から落ち、けがをする場面に流れた曲。マリアはマチルダ夫人から「あなたはトラップ男爵の結婚のじゃまをしている」と言われて、とまどい、悩みます(27「マリアの苦悩」)。
思春期のヘートヴィッヒは父とイヴォンヌとの結婚に反対し、家出してしまいました(28「ヘートヴィッヒの悲しみ」)。マリアはヘートヴィッヒを探し出し、彼女の気持ちをほぐそうとします(29「ひとりで生きていける?」)。楽器の音色を生かした繊細な楽曲が大人びた心情のドラマを演出します。
30~33は、年末から新年にかけてのトラップ一家とマリアのようすを描写する曲。温かく素朴な音色の音楽が華やいだ気分を表現します。
34~36は、トラップ一家がイヴォンヌに招待されてアルプスにある伯爵家の別荘を訪問する第25話と、その後日談である第26話で使用されました。ロマンティックな35「ばらの花束をあなたに」はトラップ男爵がイヴォンヌにばらの花束を渡す場面に1度だけ使われた曲。36「シューベルトの子守歌(ギター伴奏)」はマリアが小さなマリアのために歌う子守歌の伴奏です。
感謝祭を前にしたある夜、マリアは子どもたちにせがまれて、子どもの頃に家出した思い出を語り始めます。37「昨日・今日・明日」は、第27話のマリアの回想シーンに流れたエンディング主題歌のしみじみとしたアレンジ曲です。
ある日、予告なしにトラップ家を訪れたイヴォンヌは、末っ子のアガーテのいたずらに悩まされます。38「いたずらアガーテ」には、小さな子どもたちの描写によく選曲されたユーモラスな短い曲を集めました。イヴォンヌとマリアは、アガーテのしつけをめぐって決定的に対立してしまいます(39「ざわめく心」)。イヴォンヌは自分が子どもたちの母親代わりにはなれないことを思い知り、同時に、トラップ男爵がマリアに愛情を抱いていることを確信します。
40「イヴォンヌ、恋の終わり」と41「別れ」は、第29話で使用されたイヴォンヌの動揺と悲哀を表現する曲。ピアノと弦楽器、オーボエなどが切ない想いを描写する「別れ」は、イヴォンヌがトラップ家から立ち去るラストシーンに流れました。マリアや子どもたちの悲しみの描写にも使用された印象的な曲のひとつです。
イヴォンヌの言葉によってマリアへの想いを自覚したトラップ男爵は、意を決してマリアに求婚します。突然のことに動揺するマリアの気持ちを、弦合奏とピアノとフルートによる心情曲42「結婚してくれますね」が代弁します。心乱れるマリアは修道院に戻り、シスターに迷いを打ち明けました。修道女としての使命とひとりの女性としての幸せのあいだで悩むマリアの想いを、43「迷う気持ち」の哀愁をおびた旋律が表現します。
マリアの胸のうちを察した修道院長は、マリアに「すべては神様の思し召し」と語り、マリアの心の迷いを吹き払いました。44「神様の思し召し」は、第31話で描かれた本作でもきわめつけの名場面に流れるエンディング主題歌のしっとりとしたアレンジ曲です。
第32話の結婚式の場面に使用されたオルガンの曲45「七月の花嫁」、第33話でマリアとトラップ男爵と子どもたちが、本当の家族になったことをかみしめる場面に流れた46「幸せはここに」、同じく第33話で流れた47「新しい家族」の3曲を続けて、マリアとトラップ一家が幸福をつかむエピソードを再現しました。「新しい家族」は06「トラップ家の子どもたち」の変奏曲です。
このブロックの終わりに、多彩な音色で奏でられるエンディング主題歌の感動的なアレンジ曲48「歌声は風にのって」を収録しました。
49~63は、第34話から第40話(最終話)までの、トラップ一家が合唱団を結成して活動を始めたものの、ナチスのオーストリア侵攻に危機を感じ、一家でアメリカに渡るまでの物語をイメージして構成しました。
49「トラップ一家合唱団」は、合唱団を結成したトラップ一家が演奏旅行に出発する第36話の場面に流れた曲。さわやかで軽快な曲調がマリアと子どもたちの高揚する気持ちを表現します。50「野ばら(伴奏)」と51「山のごちそう(伴奏)」は、いずれもトラップ一家が演奏会で歌う曲。「野ばら」はシューベルト作曲の歌、「山のごちそう」はオーストリア民謡です。
52~54は本編未使用曲。放送話数がもっと多ければ、こんな曲が流れるエピソードもあったかもしれないと想像しながらタイトルをつけました。
1938年、ナチス・ドイツは軍事力を背景にオーストリア併合を強行します。55「平和をおびやかす影」と56「ナチス侵攻」は、トラップ一家やオーストリア国民が感じた不安と恐怖を描写するサスペンス曲。第3回録音では、「ナチス侵攻」に代表されるような、第1回、第2回録音とは雰囲気の異なる楽曲が多く収録されました。
オーストリアを愛するトラップ男爵はナチスに非協力的な態度を取り、目をつけられてしまいます。57「追いつめられる家族」は第38話で使用された緊迫感を盛り上げる曲。トラップ男爵は家族を守るため、秘密裡にオーストリアから脱出することを決心します。58「トラップ男爵の決断」は本編未使用ですが、ストーリーをイメージした曲として選びました。
エンディング主題歌の哀愁ただようアレンジ曲59「さようならわが家」は、第40話でトラップ一家がバスで住み慣れた土地を離れる場面に使用。バスを見送る庭師のフランツにトラップ男爵が愛用のパイプを投げて別れを伝える姿が心に残ります。
小刻みのリズムが焦燥感を盛り上げる60「自由への脱出」は未使用曲。61「危機を逃れて」は、警戒するナチスの目を盗んでトラップ一家が集合し、国境を越えるくだりに使用されました。
62「新天地」は、第40話でトラップ一家を乗せた船がアメリカ合衆国にたどりつくラストシーンに流れた曲です。希望に満ちた曲想はトラップ一家の前途を祝福するかのようです。
音楽集の最後に、エンディング主題歌「両手を広げて」のレコードサイズのインストゥルメンタルを収録して、全編の結びとしました。
(ステレオ・48kHz/24bit)
01は「世界名作劇場」とタイトルが出るときの音楽とサブタイトル用音楽のメドレー。
物語は、修道女になるためにザルツブルク市にやってきた18歳のマリアが、汽車で駅に着くところから始まります。02「マリアがやってきた」は第1話の冒頭、ザルツブルクの情景描写から汽車を降りたマリアが山の中腹にあるノンベルク修道院へ向かっていくまでの場面に流れた曲です。
03「大空にひびく歌」はエンディング主題歌のさわやかで軽快なアレンジ曲。物語の開幕のイメージで収録しました。
修道女見習いとして修行を始めたマリアですが、勢いあまって失敗ばかり。一度は修道女になることをあきらめかけますが、院長から新たな務めを与えられます。それは、トラップ男爵の屋敷で子どもたちの家庭教師を9ヶ月間務めることでした。
04「修道女志願」は天真爛漫なマリアの行動を描写するユーモラスな曲。05「修道院をあとに」は、マリアが修道院を出て行く場面に流れた音楽です。牧歌的に始まりますが、曲の後半はマリアの心情を表現するさびしげな曲調に転じます。
トラップ家に入ったマリアは、多感でやんちゃな子どもたちと厳格な家政婦長・マチルダ夫人に迎えられます。06「トラップ家の子どもたち」は、トラップ家の7人の子どもたちのテーマ。07「マチルダ夫人にご用心」は、いかめしいマチルダ夫人をユーモラスに描写する音楽です。
子どもたちはマリアを歓迎しませんでした。長女のヘートヴィッヒは大人を信用せず、新しい家庭教師のマリアを追い出そうと画策します。いっぽう病気がちな次女のマリア(主人公のマリアと同じ名前なので“小さなマリア”と呼ばれます)は若くして亡くなった母を慕い続け、心を閉ざしています。09「マリアと小さなマリア」と10「大人は信じられない」は、そんな少女たちの気持ちを描写する曲です。
それでも子どもたちの心に寄り添おうとするマリアの心情を、エンディング主題歌のアレンジ曲である11「心をひらいて」が表現します。
子どもたちがマリアに心を開くようになったきっかけは音楽でした。マリアがギターを弾きながら歌うオーストリア民謡、12「のんきな日曜日」を聞き、一緒に歌ううちに、子どもたちはマリアを信頼するようになります。
13~15はマリアと子どもたちとの楽しいひとときを彩る楽曲。14「牧場の運動会」と15「どろんこ遊びは最高」は、第11話のトラップ家の運動会の場面に流れました。
16~22は、トラップ家の子どもたちが主役になる第13~18話のエピソードで流れた曲。個性的な子どもたちが巻き起こす騒動と、それに向かい合うマリアの奮闘を想像しながらお聴きください。18「マリア先生がいない家」や21「生きとし生けるもの」、22「トラップ家の絆」などは、風戸慎介の持ち味が生かされた情感豊かな楽曲です。
このブロックの終わりに、アコーディオンをフィーチャーしたエンディング主題歌のアレンジ曲、23「想いをひとつに」を収録しました。
24~48は、第19話から第33話までの、マリアとトラップ男爵の関係が少しずつ変化し、ついにふたりが結婚するまでの物語をイメージして構成しました。
24「イヴォンヌ」は、トラップ男爵の婚約者であり、マリアを恋敵として意識するようになる伯爵令嬢イヴォンヌの登場場面に使われたエレガントな曲。25「優雅な気分で」は第19話でイヴォンヌがトラップ家を訪れる場面に流れていました。
イヴォンヌが屋敷に現れたことで、トラップ家には緊張した空気が流れます。子どもたちは華美な生活を好むイヴォンヌを嫌っていました。イヴォンヌはマリアが子どもたちに慕われていることを知り、マリアに反発します。
26「不安の波紋」は、第19話と20話でイヴォンヌをかばったマリアが階段から落ち、けがをする場面に流れた曲。マリアはマチルダ夫人から「あなたはトラップ男爵の結婚のじゃまをしている」と言われて、とまどい、悩みます(27「マリアの苦悩」)。
思春期のヘートヴィッヒは父とイヴォンヌとの結婚に反対し、家出してしまいました(28「ヘートヴィッヒの悲しみ」)。マリアはヘートヴィッヒを探し出し、彼女の気持ちをほぐそうとします(29「ひとりで生きていける?」)。楽器の音色を生かした繊細な楽曲が大人びた心情のドラマを演出します。
30~33は、年末から新年にかけてのトラップ一家とマリアのようすを描写する曲。温かく素朴な音色の音楽が華やいだ気分を表現します。
34~36は、トラップ一家がイヴォンヌに招待されてアルプスにある伯爵家の別荘を訪問する第25話と、その後日談である第26話で使用されました。ロマンティックな35「ばらの花束をあなたに」はトラップ男爵がイヴォンヌにばらの花束を渡す場面に1度だけ使われた曲。36「シューベルトの子守歌(ギター伴奏)」はマリアが小さなマリアのために歌う子守歌の伴奏です。
感謝祭を前にしたある夜、マリアは子どもたちにせがまれて、子どもの頃に家出した思い出を語り始めます。37「昨日・今日・明日」は、第27話のマリアの回想シーンに流れたエンディング主題歌のしみじみとしたアレンジ曲です。
ある日、予告なしにトラップ家を訪れたイヴォンヌは、末っ子のアガーテのいたずらに悩まされます。38「いたずらアガーテ」には、小さな子どもたちの描写によく選曲されたユーモラスな短い曲を集めました。イヴォンヌとマリアは、アガーテのしつけをめぐって決定的に対立してしまいます(39「ざわめく心」)。イヴォンヌは自分が子どもたちの母親代わりにはなれないことを思い知り、同時に、トラップ男爵がマリアに愛情を抱いていることを確信します。
40「イヴォンヌ、恋の終わり」と41「別れ」は、第29話で使用されたイヴォンヌの動揺と悲哀を表現する曲。ピアノと弦楽器、オーボエなどが切ない想いを描写する「別れ」は、イヴォンヌがトラップ家から立ち去るラストシーンに流れました。マリアや子どもたちの悲しみの描写にも使用された印象的な曲のひとつです。
イヴォンヌの言葉によってマリアへの想いを自覚したトラップ男爵は、意を決してマリアに求婚します。突然のことに動揺するマリアの気持ちを、弦合奏とピアノとフルートによる心情曲42「結婚してくれますね」が代弁します。心乱れるマリアは修道院に戻り、シスターに迷いを打ち明けました。修道女としての使命とひとりの女性としての幸せのあいだで悩むマリアの想いを、43「迷う気持ち」の哀愁をおびた旋律が表現します。
マリアの胸のうちを察した修道院長は、マリアに「すべては神様の思し召し」と語り、マリアの心の迷いを吹き払いました。44「神様の思し召し」は、第31話で描かれた本作でもきわめつけの名場面に流れるエンディング主題歌のしっとりとしたアレンジ曲です。
第32話の結婚式の場面に使用されたオルガンの曲45「七月の花嫁」、第33話でマリアとトラップ男爵と子どもたちが、本当の家族になったことをかみしめる場面に流れた46「幸せはここに」、同じく第33話で流れた47「新しい家族」の3曲を続けて、マリアとトラップ一家が幸福をつかむエピソードを再現しました。「新しい家族」は06「トラップ家の子どもたち」の変奏曲です。
このブロックの終わりに、多彩な音色で奏でられるエンディング主題歌の感動的なアレンジ曲48「歌声は風にのって」を収録しました。
49~63は、第34話から第40話(最終話)までの、トラップ一家が合唱団を結成して活動を始めたものの、ナチスのオーストリア侵攻に危機を感じ、一家でアメリカに渡るまでの物語をイメージして構成しました。
49「トラップ一家合唱団」は、合唱団を結成したトラップ一家が演奏旅行に出発する第36話の場面に流れた曲。さわやかで軽快な曲調がマリアと子どもたちの高揚する気持ちを表現します。50「野ばら(伴奏)」と51「山のごちそう(伴奏)」は、いずれもトラップ一家が演奏会で歌う曲。「野ばら」はシューベルト作曲の歌、「山のごちそう」はオーストリア民謡です。
52~54は本編未使用曲。放送話数がもっと多ければ、こんな曲が流れるエピソードもあったかもしれないと想像しながらタイトルをつけました。
1938年、ナチス・ドイツは軍事力を背景にオーストリア併合を強行します。55「平和をおびやかす影」と56「ナチス侵攻」は、トラップ一家やオーストリア国民が感じた不安と恐怖を描写するサスペンス曲。第3回録音では、「ナチス侵攻」に代表されるような、第1回、第2回録音とは雰囲気の異なる楽曲が多く収録されました。
オーストリアを愛するトラップ男爵はナチスに非協力的な態度を取り、目をつけられてしまいます。57「追いつめられる家族」は第38話で使用された緊迫感を盛り上げる曲。トラップ男爵は家族を守るため、秘密裡にオーストリアから脱出することを決心します。58「トラップ男爵の決断」は本編未使用ですが、ストーリーをイメージした曲として選びました。
エンディング主題歌の哀愁ただようアレンジ曲59「さようならわが家」は、第40話でトラップ一家がバスで住み慣れた土地を離れる場面に使用。バスを見送る庭師のフランツにトラップ男爵が愛用のパイプを投げて別れを伝える姿が心に残ります。
小刻みのリズムが焦燥感を盛り上げる60「自由への脱出」は未使用曲。61「危機を逃れて」は、警戒するナチスの目を盗んでトラップ一家が集合し、国境を越えるくだりに使用されました。
62「新天地」は、第40話でトラップ一家を乗せた船がアメリカ合衆国にたどりつくラストシーンに流れた曲です。希望に満ちた曲想はトラップ一家の前途を祝福するかのようです。
音楽集の最後に、エンディング主題歌「両手を広げて」のレコードサイズのインストゥルメンタルを収録して、全編の結びとしました。
(ステレオ・48kHz/24bit)
